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「鍛造生もと強力20BY」完売となりました。
御愛飲いただいた皆様、有難うございました。 鍛造生酛強力は、21BYでは製造しておりません。これは内田百種園さんの強力米の収穫量が少なかったことから、仕込みを断念したためです。22BYにて製造しておりますので、しばらくお待ちください(たぶん1年以上先ですが)。 ![]()
今年の酒造りは、少し思い切ったことをやっております。
というのは、可能な限り契約している農家ごとの米を別け、仕込み桶を立てております。 これは一見出来そうですが、やるとなったら実は結構難しいことでなんです。 まずそれを実践するためには、ある程度の規模の専業農家と栽培契約しなければなりません。つまり、一桶仕込めるだけの収穫量が見込める農家と付き合えるかどうかということです。 (農協や商社から買い付ける米の場合、農家の指定もできませんし複数の農家の米が混載されて入荷されます。当然ながらミックスして仕込むことになります。これが普通です。) 農家の規模も様々で、20俵足らずの収穫量の農家もあれば、200俵以上の農家もあります。その収穫量から仕込みサイズ(一桶に使用する白米総量)を組み立てるのですが、仕込みサイズは保有する仕込み桶ごとに適正量がありますので、それに沿った白米の使用量を組み合わせなければなりません。 その結果、かなり複雑な製造計画となります。 精米・洗米・蒸しきょう・麹室への引き込み量・酛サイズ等、ランダムに日々向き合うことはリズムも取りにくくなってきます。(酒造りにリズム?と思われるかもしれませんが、リズムは重要です。酒造りはオーケストラの構成に似てるように思います) 「今日は麹室への引き込みは●●さんの米だけな、宜しく!」 今年はそんな掛け声が飛び交ってます。変な蔵です(笑) 農家ごとに違う蒸米の香り、麹の膨らみ。毎日新しい発見があり、改めて酒造りの奥の深さを実感します。 それでもやはり 酒は米のポテンシャルを越えられない これに尽きると思います。 ![]()
広島国税局の秋の清酒鑑評会が行われました。
純米酒の部と、純米吟醸酒の部に出品しましたところ、昨年に引き続き、純米吟醸酒の部で入賞いたしましたが、純米の部はダメでした。 広島局は、希望すれば純米酒の部はお燗での審査も出来ます。当蔵としましては、当然お燗での審査を希望し、「生もと雄町22BYひやおろし」を出品しました。 審査員は、利き酒の際、舌の半分程度しか使いません。舌の全てを使うと疲れてしまい、大量の出品酒に対応出来なくなるからだそうです。 生もとの酒は、酸味や渋みといった舌の奥(喉に近い方)の方で感じる味わいも一体となって旨味を形成するので、審査には不利とされています。 それを承知での出品でしたが、やはりそんなに甘くはないようです。 しかし、懲りずに来年も生もとで出品します! ![]()
今週より出荷を始めた純米酒です。
「復刻ラベル純米酒22BY」 この商品は、酒造年度ごとに違うアレンジをして展開している純米酒です。 使用する酒米や仕込みサイズ、精米歩合等の仕込みのスペックが毎年異なるので、価格も年によって異なります。 これは、契約農家から持ちこまれる酒米から、「この米面白いな」と感じたな米をセレクトし、その米から伝わるイマジネーションを感じて製造設計を施すという、一風変わったスタイルを取っているためです。 この22BY酒は、内田百種園の山田錦を使用した速醸仕込みの純米酒となりました。 参考までに製造スペックは以下の通りです。 原料米品種:山田錦(内田百種園 バイケミ農法米) 精米歩合:70% 使用酵母:協会7号 日本酒度:+9.0 酸度:2.5 アミノ酸度:1.2 希望小売価格 1800ml 2,625円
山形県よりお二人のお客様がいらっしゃいました。
川北町の酒販店、「酒屋源八」の日下部さんと、酒田市の飲食店「食道ささき」の佐々木さんです。 酒屋源八さんは、酒王国山形にあって西日本の酒を中心に扱っていらっしゃるチャレンジャー酒販店。 佐々木さんも絶対的な冷酒産地の山形で、山陰の純米酒をお燗で出されるチャレンジャー飲食店。 お二人とも共通の美学をお持ちの、純米燗酒野郎です(失礼)。 こういうお客さまに支持をいただいていることは、大変励みに思います。 ![]() 今後ともよろしくお願いいたします。
八割搗き強力1800ml完売となりました。
今度の平成23酒造年度にて製造いたします酒が熟成するまで、品切れとさせていただきます。 ご了承のほどお願いいたします。
![]() 今年最初の酒米が入りました。 契約農家の杉山さんがもって来られた強力(ごうりき)です。 惚れ惚れする出来に思わず笑みがこぼれます。 内田米も素晴らしいですし、どうも今年の弊社契約米は当たり年かもしれません。
10月8日(土)。東京は神田の居酒屋「神田新八本店」さんで、日置桜の会を開いて頂きました。
二階の御座敷をお借りして、二十数名のお客さまにお越しいただきました。 今回は、我が蔵の8種類ほどのお酒をご用意いただきました。店主の佐久間さんお手による、それぞれのお酒にベストマッチングする凝ったお料理が次々に繰り出され、お燗酒と合わせて楽しんでいただくというものです。 お燗番は、なんと酒のはしもとの正木社長。今や世界各国にお弟子さんが存在する、お燗の付けのスペシャリストであります。お客様にはラッキーでしょうが、私にとっては大変恐れ多い宴でありました。 ![]() 会も終盤になった頃、お話ししていた久寿居さんというお客様から「前から用意していたものがあるので受け取ってほしい」と言われ、立ちあがって受け取ろうとしたところ、いきなり朗読が始まりました。 お酒の会が、突然賞状の授与式へ・・・。 思わぬ展開でかなり動揺しましたが、嬉しくて涙が止まりませんでした。 鑑評会での受賞より、何百倍も嬉しい受賞です。 久寿居さん、本当に有難うございました。これからも受賞に恥じないよう精進して参ります。 ![]()
朝晩の肌寒さを感じつつ、やっと秋らしくなってきました。
ということは、お燗酒の美味しい季節の到来です。温めるお酒造りが得意な我が蔵としては、ようやく商いが出来る喜びで一杯です(笑)。 さて先日、鳥取市内の某鮨店で、お燗酒の講習会をやってまいりました。閉店後なので、深夜1時からの講習であります。 このお店では定番酒が本醸造酒で、これまでは一升瓶を逆さにする酒燗機を使用されておりました。 以前から錫製のチロリで湯煎することを勧めていたのですが、なかなか踏ん切りが出来ないまま今に至っておりまして、酒燗機の調子が悪くなったことで今回チロリでのお燗に変えられることになったわけです。 機械はサンシンさんのTDK-1型。コンパクトながら高性能で使いやすい燗どうこです。 機械の操作方法はいたって簡単ですので、お燗の付け方をレクチャーしました。 お燗のつけ方に、上手い下手があるのか・・・? とお思いの方。 あるんですよこれが。 温度の上げ方や、徳利に移すときの注ぎ方。お酒の種類によって異なる温度のストライクゾーンetc・・・。 お燗番は若女将。時折不安そうな表情もなんのその。コツをどんどんつかんで行きました。 早速翌日電話があり、「お客さんに美味しいって言われました。全然味が違うって、嬉しいです~。」とのこと。 まっとうなお燗酒が飲めるお店が地元に1件増え、私どもも嬉しい限りです。 ![]()
夏のこの時期というのは、造り酒屋にとっては暇な時期です。
蔵のちょっとした修復作業や、酒造道具のメンテナンスをやったりもしますが、酒米を作ってくださる農家の応援にも出向きます。 その作業のほとんどは、除草作業です。 蔵だよりでも何度か紹介している「内田百種園」さんの田んぼですが、無農薬で強力と山田錦を栽培していただいています。無農薬とは除草剤も使わないので、気温が高くなると一気に雑草がはびこります。そして一気に成長してしまうので、こんな状況になります。 ![]() これはコナギという草ですが、田んぼに生える雑草でも一番やっかいな奴です。稲の2倍の窒素分の吸収力を持ち、これが群生すると稲の生長が阻害されます。コナギの根は土中に大きく広がり、稲の根の成長を妨げるので、とにかく抜くしかありません。 ![]() 手で取るのが一番間違いない方法ですが、広い田んぼでは間に合わないので、自作のコテで根気よく削ぎ取っていきます。 ![]() ![]() 多くの方がイメージされる農薬とは、ウンカなどの害虫の予防策で稲の上から降りかけるものを想像されると思います。除草剤も農薬です。しかも土に撒く農薬なので、稲は根からそれを吸収します。現在の除草剤はホルモン系であり、雑草とイネ科の僅かなバランスの違いを利用してホルモンを狂わせるのです。そう考えると恐ろしさもあります。 無農薬で作物を育てるのは、本当に過酷な労力です。そこまでやる必要があるのか・・・正直自問自答することさえあります。 でもそれが収穫の時を迎えたとき。さらにその米から生まれた酒に出会った時。何事にも換え難い喜びがあります。そしてその酒を飲んでいただいた喜びの声を聞いた時。その達成感があるからこそやめられないような気がします。 銭金の問題ではないのです。
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